どうなることやら東京オリンピックという状況ではあるが、それでも2021年夏の開催に順延されて以降、大会の開催そのものについて中止や延期の決定がされない以上準備を進める各国のオリンピック代表メンバー。日本に関してはそもそも開催国枠のための予選免除ということもあり、個人的には過去のオリンピック代表に比べ盛り上がりにはどうしてもかけてしまうなかだが、タレントは豊富なこの世代。中2日でのHome&”Home”という変則でのアルゼンチンU24との2連戦。チームとしては1年2ヶ月振りとなる試合の見どころを探ってみたい。
日本U24代表スケジュール
JFAのサイトによると、オリンピックに向けてのスケジュールは以下のとおり。2連戦のテストマッチを3回実施し、本大会に望む格好。その1回目はアルゼンチンU24代表。
開催日 | 試合名 | 対戦チーム | 会場 |
3/26(金) | SAISON CARD CUP 2021 | アルゼンチン | 東京スタジアム |
3/29(月) | SAISON CARD CUP 2021 | アルゼンチン | 北九州スタジアム |
6/5(土) | 国際親善試合 | 未定 | ベスト電器 スタジアム |
6/12(土) | 国際親善試合 | 未定 | 豊田スタジアム |
7/12(月) | キリンチャレンジカップ2021 | 未定 | 長居球技場 |
7/17(土) | キリンチャレンジカップ2021 | スペイン | ノエビアスタジアム神戸 |
7/22(木)-8/7(土) | 第32回オリンピック競技大会 | 未定 | 東京 |
日本チーム
J1でスタメンを張る選手だけでなく、海外で活躍する選手も交えたメンバー。海外勢も招集できたということで、ほぼベストの布陣になるのではないだろうか。ただし、Jリーグで得点を重ねている前田大然の負傷離脱は残念。
11: 久保建英
本来は1つ下の世代カテゴリーではあるが、このチームの顔といって過言ではない。クラブチームでは移籍先との相性がなかなか噛み合わない今シーズンだが、このチームでは自身を中心としたチームづくりとなるはずなので、ぜひのびのびとプレーしてもらいたい。本大会含め、自身が「どういうプレースタイルを得意としているか」をこのチームでのプレーで改めて周囲に表現する良い機会になるはず。来シーズンの所属先を占う意味でも、出場時間の少ない所属チームでのプレーより、このチームでのプレーのほうが重要ではないかと、個人的にはみている。
7: 三苫薫
文句なしに、いまJリーグで最も注目されている選手。特にこの1年での成長ぶりは凄まじく、前回このチームではそこまでインパクトを残していた印象はないが、この試合からは久保と並んで、チームのストロングの一つになることは間違いない。
フォーメーション
昨年1月までの活動のなかでは3バック1トップのかたちで挑むことが多かったようだが、昨年末の合宿を経た今回はどうなっているだろうか。素人考えでは、三苫を活かすならLWGに三苫、RWGに久保というかたちを想像してしまう。初戦は田中碧が出場停止ではあるが、三苫、田中、旗手と好調フロンターレから選出されているメンバーが中心になりそうではあるので、フロンターレ同様433の布陣で行く可能性もある。まずは、ボール保持時、守備時それぞれでどのような布陣となるのかを楽しみにしたい。
アルゼンチンメンバー
オリンピック代表は若手の有望選手を知ることができることも楽しみのひとつ。アルゼンチンのこのチームで重要そうな選手をtransfermaekt.comから確認する。比較的アルゼンチンリーグ所属の選手も多いため、モチベーションは高くチームに合流しているようにも感じる。
9: アドルフォ・ガイチ
セリエAのベネベント所属のCF。マーケットバリューはこのチームで最も高い9mEURO。なお、日本チームで最も高いのは久保の15mEURO、ついで板倉の3mEURO。セリエAでは交代出場がメインながら5試合で2ゴールと結果を出している。
19: アグスティン・ウルシ
アルゼンチンリーグのCA Banfield所属のウインガー。LWGが主戦場の模様。
5: サンティアゴ・アスカシバル
ブンデスリーガのヘルタ所属のボランチ。マーケットバリューは6mEURO。2年前は25mEUROの価値があったようだが、シュトゥットガルトから移籍した昨シーズン以降は出場機会に恵まれていないようではある。
フォーメーション
下記サイトの情報を基にすると、4231または442の形となるチームとのこと。9ガイチの中央と、左サイドの19ウルシ辺りが攻撃の軸になってきそう。